ゲームレポート
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開催場所: 国立代々木競技場第二体育館
試合区分: No.235 女子 3位決定戦
開催期日: 2009(H21)年11月29日(日) 主審: 高橋 伸次
開始時間: 14:20 副審: 岩田 千奈美・緒方 崇
終了時間: 15:50  


拓殖大

( 関東1位 )

84

 
16 -1st- 23
19 -2nd- 12
20 -3rd- 29
19 -4th- 10
10 -OT1- 9
 

83


大阪体育大

( 関西2位 )

第61回全日本大学バスケットボール選手権大会、昨年優勝の拓殖大と昨年準優勝の大体大の3位決定戦。前半、大体大が大応援団に後押しされ、勢いに乗る。対する拓殖大はその勢いに潰されまいと、リバウンドなどで踏ん張りを見せる。シーソーゲームが続き、35-35の同点のまま後半戦へ。後半に入っても、点の取り合いが続く。第3ピリオドが終了した時点で大体大が9点のリードを奪っていた。このまま大体大ペースで試合は進み、3位を決めるかと思われたが、拓殖大は怒涛の追い上げで74-74の同点とし、勝負の決着は延長戦へ。ここから拓殖大#8森が勝負どころのシュートは全て決める最高のプレイを連発し、残り10秒ついに拓殖大が逆転に成功。最後に大体大#15瀧井が3Pシュートを放ったが、惜しくもリングに嫌われた。84-83で拓殖大が接戦を制した。
 
  第1ピリオド、開始直後に拓殖大が先制点をあげる。すかさず大体大は#4田上、#5竹本が反撃するが、拓殖大も落ちついて決め返す。大体大は巧みなアシストを繰り出すも、イージーシュートミスが続き、拓殖大に差をつけることができない。しかし、大声援が大体大に流れを引き込み、第1ピリオドを16-23の大体大リードで終了した。
 
  第2ピリオド、大体大にターンオーバーが出始め、その隙に拓殖大は確実にシュートを決め、じわじわと差を縮め始める。拓殖大は#8森がリバウンド、シュートで踏ん張り、チームに勢いを与える。一方、大体大は中盤に得点が止まってしまうが、#8宮森を中心にリバウンドを制し踏ん張る。両チームともに勝利への執念を見せ、35-35の同点とし、後半へと繋げた。
 
  第3ピリオド、拓殖大は#8森の巧みな駆け引きからのシュート、#11佐藤の身体能力を活かしたシュートなどで得点を重ねる。対する大体大は、#15瀧井の3Pシュートと力強いドライブが炸裂し譲らない。終盤になると、#4田上、#5竹本が続けて3Pシュートを決め、55-64で大体大がリードを奪い、最終ピリオドへ。
 
  第4ピリオド、点の取り合いが続き、点差が9から動かない。残り4分、大体大はエース#5竹本が負傷により一時退場するアクシデントに見舞われるが、#5竹本はすぐに大学最後のコートへと戻り、大体大は粘りを見せる。しかし、拓殖大は#17冨永が確実にボールを運び得点へとつなげ、徐々に詰め寄る。そして70-73と大体大のリードで迎えた残り11秒、ハーフから大体大ボールでスタート。ここで拓殖大#17冨永が値千金のスティールを決め、#8森が得点へと繋げて72-73とついに1点差に。しかしその後、大体大にフリースローが与えられ、1本を決め72-74。大体大がこのまま逃げ切るかと思われた。だが残り2秒、再び拓殖大#8森が勝利への執念でシュートを決め、74-74の同点。決着は延長戦へともつれ込む。
 
  延長戦、大体大#4田上、#11広倉の連続得点で始まる。しかし拓殖大#17冨永が、この緊迫した試合で1年生とは思えない落ち着きを見せ、3Pシュートを決め返す。両校ともに勝利への執着心が自然とプレイに現れ、白熱した戦いが繰り広げられる。だが、遂にこの戦いにピリオドが打たれる。その立役者は拓殖大#8森。終盤に集中力を最大限発揮、連続得点し決着をつけた。84-83と勝利の女神は拓殖大に微笑んだ。

石村 陽子 (全日本大学バスケットボール連盟)

(C)Japan Intercollegiate Basketball Federation.
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