男子 大会展望

Aブロック
  第1シードの日本大学が頭一つ飛び抜けている。それに対抗するのは拓殖大学、白鴎大学、京都産業大学か。
 日本大学は今年が勝負の年と言えるだろう。勝利への執念を堅持するエース#4栗原、強靭な肉体を持つペイントエリアの支配者#21中村、正確無比の3Pシューター#31上江田らに、怪我に泣かされ続けてきたラストピース#1種市が加わり4年生カルテットが実現。さらに、#9篠山と#15熊澤の強力ガード陣がこれをバックアップ。スーパールーキー#3石川にも期待がかかる。関東リーグ優勝の勢いそのままにこの大舞台で大暴れしてくれるだろう。
 京都産業大学は、オールラウンドな活躍が光る#23田代、幅広いシュートレンジを駆使する#7菊地、3Pシューター#13岩田ら安定感抜群の最上級生がチームを牽引する。また、若き司令塔#1熊谷がチームにスピード感をもたらし、3年ぶりのベスト8進出を目指す。
 拓殖大学は、エースガード#22松崎がチームの中心。さらに勝負所で頼れるキャプテン#3宇佐美、強心臓の3Pシューター#94長谷川(智)、しなやかさと力強さを兼ね備えたアンセルフィッシュプレイヤー#99長谷川(技)らが勢いをもたらす。一発勝負に強い拓殖大学、番狂わせに期待したい。
 2大会ぶりにインカレ出場を果たした白鴎大学。インサイドで猛威を振るう#30アビブの存在は脅威。さらに、不動のエース#00藤江や流れを一気に引き寄せる爆発力を持つ#10田中などアウトサイド陣も充実。チーム一丸となって下克上を狙う。


Bブロック
 法政大学、東海大学、明治大学の三つ巴が濃厚だが、昨年番狂わせを演じた鹿屋体育大学の存在も気になる。
 チームとして熟しつつある法政大学。#5神津(祥)は高い得点力に加えキャプテンシーが芽生え、#23信平は超人的なディフェンシブプレイヤーとして覚醒し、#91落合はインサイドを牛耳る大黒柱となった。得点シーンを華麗にアシストする演出家#3鈴木、どんな苦境でも物怖じしない3Pシューター#11長谷川らも成長著しい。無限のポテンシャルを有する予測不能な彼らの大躍進に要注目。
 東海大学は関東トーナメント準優勝の実力者。生粋のクラッチシューター#24古川、抜群の身体能力で突破口を開くドリブラー#17前村、冷静なゲームメイクに徹する司令塔#5多嶋、粉骨砕身のオールラウンダー#7遥、アウトサイドにも勢力を拡大してきた次世代を担うビッグマン#0満原など抜け目のない布陣である。ベンチにも経験豊富な実力者が多数控えており、層の厚さは関東屈指。インカレ制覇へ戦力は整っている。
 関東2部リーグ全勝優勝を成し遂げた明治大学の躍進を支えているのは、間違いなく#14金丸(晃)である。他を寄せ付けず得点王、3ポイント王に輝き、さらには日本代表にも選出され、誰もが認める絶対的エースとして君臨する。また、#3金丸(英) 、#21川崎、#19田村などエース級の選手が揃っている。今季は念願の関東1部昇格を果たし、最も勢いに乗っている明治大学。インカレで台風の目となれるか。


Cブロック
 青山学院大学、天理大学の一騎打ちが濃厚。筑波大学と早稲田大学が待ったをかけられるか。
 青山学院大学は、堅実なプレイスタイルを貫く仕事人#4小林(高)、抜群のゲームメイク力とシュート力を兼備するコンボガード#7渡邉の最上級生コンビが健在。また、非凡なバスケットセンスを有する#0橋本、大学随一のシュート力を誇る#5辻らバックコート陣が粒揃い。これに加え、期待のホープ#16比江島も世界レベルで経験を積み進化を遂げた。王座奪還なるか。
 関西リーグ2連覇を成し遂げた天理大学。このチームの柱は、無論、関西リーグにおいて得点王とリバウンド王を獲得し、インサイドで圧倒的な存在感を放つ#10サンバ。さらに、ユニバーシアードで経験を積んだ#1根来もおり、インサイドは盤石。#5清水(陽) 、#33吉田などアウトサイド陣も揃っている今季、地元・関西に錦を飾れるか。
 昨年1部昇格を果たした筑波大学は関東リーグで荒波にもまれ、大きく成長した。司令塔#13片峯を筆頭に、ピュアシューター#7佐々木、オールラウンダー#45鹿野ら最上級生への期待は大きい。また、インサイドには技巧派センター#36本井がおり、経験を積んだ#33加藤、#34田渡らも加勢。虎視眈々と優勝を狙う。
 今期成績を残せず苦しむ専修大学は、下級生中心のチームであり手探りの状態が続く。アウトサイドには鋭いドライブからのジャンプシュートが武器の#11藤井、インサイドには#1宮城、#20張、#91太田など身体能力の高い選手が揃っている。そこに#4高橋や#22樋口ら1年生が勢いをもたらせるかが上位進出の鍵である。
 関東地区最後の出場権を手にした早稲田大学は、コントロール力に定評のある#1東を中心に、#00金井、#51相井らフォワード陣とインサイドの要#20久保田が化学反応を起こせば化ける可能性大。有終の美を飾れるか。


Dブロック
 慶應義塾大学が独走の予感も、中央大学、浜松大学が待ったをかけられるか。
 前大会覇者の慶應義塾大学。キャプテンとして献身的なプレイでチームを支える#4田上、大学屈指の得点力を誇るエース#5小林ら最上級生に加え、守護神#7岩下、オールラウンダー#11酒井、変幻自在のゲームメーカー#16二ノ宮と戦力十分。さらに、シックスマンとして#15家冶も経験を積んだ。関東リーグでは勝負どころで結果を残せていないが、インカレ2連覇へ向けて修正を図ってくるだろう。
 中央大学の核は、何といっても#4小野(龍)である。センターサイズの体格で驚異的な破壊力を持ち、アウトサイドでも得点を量産する、まさにオールラウンダー。彼を抑えなければ相手チームに勝機はない。また、抜群の得点力を持つ#11竹原も今季チームの軸として成長した。さらに、ルーキーの#15佐藤、#16小野(大)らが奮起すれば上位進出も見えてくる。
 浜松大学は下級生時から活躍しているガード#1大石とセンター#7Mamadouが最上級生となり、安定感が増した。さらに、ルーキー#45Sidateと#33和田が思い切りよくプレイをし、チームに活気を与えている。ここ数年は関東の強豪校の前にベスト16で涙をのんでいるが、チーム力が最も充実したこの勝負の年に何としても結果を残したい。
 愛知学泉大学は東海地区で浜松大学に1勝を挙げ、その実力は侮れない。エース#0溝口や#32柿本、#6吉田の最上級生トリオを中心に、身長差をカバーする激しいディフェンスでアップセットを起こせるか。


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