ゲームレポート
ボックススコア
開催場所: 国立代々木競技場第2体育館 Aコート
試合区分: No.236 女子 決勝
開催期日: 2004(H16)年12月05日(日) 主審: 石黒 勉
開始時間: 14:20 副審: 片寄 達
終了時間: 15:50  


筑波大

( 関東1位 )

69

 
9 -1st- 21
22 -2nd- 6
14 -3rd- 20
14 -4th- 12
10 -OT1- 6
 

65


大阪人間科学大

( 関西2位 )

今年度のインカレ女王を決定する一戦。優勝すれば17年ぶり8回目の優勝となる筑波大学とインカレ初優勝を狙う大阪人間科学大学との一戦は、第一シードの貫禄を見せ、筑波大学に軍配が上がる形となった。
 
  第1ピリオド、この試合先手を取ったのは大人科大。#5田代の3Pシュートで封を切り、得点を重ねる。リバウンドにも恵まれ、流れを引き寄せる。一方の筑波大は大人科大の好ディフェンスを前に得意なインサイドでもシュートミスを連発し、5分間得点することが出来ないでいた。#17鈴木のインサイドを使い、ようやく得点に結びつけることが出来たものの、大人科大の勢いをとめることができずに12点の大差をつけられ終了。
 
  第2ピリオドは第1ピリオドとは全く逆の展開となる。序盤から流れが筑波大に傾き、中盤あたりから大人科大の得点が止まり始める。その間に筑波大は#4田渕の3Pシュートなどで着実に点差を縮める。その後もオフェンスリバウンドに長けた筑波大はセカンドショットにも恵まれ逆転に成功する。大人科大は得意の外角からのシュートが外れ始めたことでリズムが狂い、ミスが増えてしまう。このピリオドわずか6点に抑えられ、逆に4点差をつけられ前半を折り返す。
 
  第3ピリオド、大人科大はスティールからのブレイク、#4石川、#5田代の3Pシュートなどで突き放しにかかる。しかしながら筑波大も#4田渕、#14櫻田の3Pシュート、インサイドの強い#8近藤、#12中藤を使い、簡単には引き離させてはくれない。
 
  第4ピリオド、シュートチャンスをなかなかものに出来ない筑波大は次第に焦りが見え始め、ターンオーバーが増え始める。その間に大人科大は筑波大の激しいディフェンスの中、少ないチャンスを確実にものにしていく。大人科大の優勝が目前に迫ったところで、筑波大#17鈴木のバスカンが決まり、その後#8近藤のフリースローで同点とし延長戦へ。
 
  延長戦に入り、筑波大はインサイドからの攻撃を中心とし、オフェンスリバウンドからのセカンドチャンスなどインサイドの強さを見せつける。対する大人科大は#5田代を中心とした攻撃を展開するが、無理な体勢でのシュートが増えていく。ディフェンスではファールが増え、相手にフリースローを与える結果となってしまう。残り18秒、筑波大#8近藤の決めた2本のフリースローが決定打となり、結局69-65で筑波大が大接戦をものにし、優勝した。

松藤 綾子 (日本学生バスケットボール連盟)

(C)Japan Collegiate Basketball Federation.
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