女子 大会展望

Aブロック
  このブロックは筑波大学専修大学大阪体育大学が有力である。筑波大学は、関東リーグを13年ぶりに制し、勢いに乗っている。宇佐見(3年・CF)、櫻田(2年・F)など高い能力を持った選手たちを、リーグ戦最優秀選手に輝いた田渕(4年・G)が率いる。固いディフェンスを中心としたバスケットを展開し、優勝を狙う。専修大学は、オールラウンドなプレイでどこからでも点を取ることのできる川村(4年・F)、力強いリバウンドでチームに活力を与える長南(4年・CF)を軸とするチームだ。また、リーグ戦で活躍を見せた岩崎(3年・C)の活躍も楽しみである。安定感があり、筑波大学の強力なライバルとなるだろう。大阪体育大学は、三根(2年・C)、三吉(1年・C)、植田(1年・F)らが中心となる若いチームだ。荒削りだが、その分可能性は未知数で爆発に期待したい。他にも愛知学泉大学東北学院大学など強豪校がひしめく激戦ブロックだ。


Bブロック
 このブロックは東海地区1位の桜花学園大学、九州地区1位の鹿屋体育大学を中心とした戦いになるだろう。桜花学園大学は、エース名木(2年・CF)、多彩なパスでアシストを量産する野中(1年・G)、インサイドでの力強さが際だつ羅(1年・C)を中心に上位を狙う。対する鹿屋体育大学は、昨年度得点王の永石(3年・F)、スピードある平田(3年・G)らが中心となり、速いバスケットを展開する。高さのなさをどこまでカバーできるかがポイントとなってくるだろう。この2チームに、半澤(2年・C)ら下級生の成長著しい早稲田大学、選手、応援団一体となりパワフルなバスケットを展開する東京女子体育大学などが絡み、混戦が予想されるブロックだ。


Cブロック
 このブロックは関西地区1位の武庫川女子大学、2位の大阪人間科学大学の対決が見物である。武庫川女子大学は安定したジャンプシュートを武器とする山本(4年・CF)、身体能力の高い天津(4年・F)らが1on1で得点を重ねる。さらに固いチームディフェンスを信条とする手強いチームだ。大阪人間科学大学は中でも外でも点を取ることのできる田代(4年・CF)、石川(4年・G)を中心に速い展開に持ち込むバスケットを得意とする。両チームとも個人能力が高く、関西リーグでも熱戦を繰り広げているだけにおもしろい戦いになることは間違いない。また、関東1部リーグの松蔭大学日本女子体育大学もスピードを武器とするチームであり、得点能力も高い。このブロックではトランジションの激しい、スピード感あふれるゲームが期待できそうである。


Dブロック
 このブロックには4連覇を狙う日本体育大学がエントリーされている。日本体育大学はリーグ戦で惜しくも優勝を逃し、今大会雪辱に燃える。野田(3年・G)を中心に養田(4年・CF)、石川(1年・C)らがゴール下で高さを生かして得点を重ねる。走るバスケットが展開できれば十分上位を狙えるチームだ。対抗するのは立命館大学。長身だが器用な吉田(3年・CF)、スピードあるドリブルで相手チームをかきみだす長滝(3年・G)を中心にチームワークで勝利を目指す。1度勢いに乗ると手をつけられないだけにこわい存在だ。この2チームに関東リーグ1部昇格を果たした白鴎大学だ。小柄ながら、コートを縦横無尽に駆け回るバスケットで、対戦チームを苦しめる。果たして、王者日本体育大学に待ったをかけるチームは現れるのか。注目のブロックである。


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