ゲームレポート
ボックススコア
開催場所: 国立代々木競技場第1体育館 Bコート
試合区分: No.229 女子 5〜8位決定戦
開催期日: 2004(H16)年12月03日(金) 主審: 田之口 晃士
開始時間: 15:30 副審: 川口 和泉
終了時間: 17:00  


武庫川女子大

( 関西1位 )

78

 
16 -1st- 11
19 -2nd- 13
17 -3rd- 24
13 -4th- 17
13 -OT1- 8
 

73


桜花学園大

( 東海1位 )

5〜8位決定戦となったこの戦いは、延長まで持ち込み接戦となったが、武庫川女大の大黒柱#4山本のシュートや、ガード陣の好調なゲームコントロールで勝利した。対する桜花大は、前半の得点を後半で巻き返し同点までしたが、武庫川女大の粘りに惜しくも負けてしまう。しかし、両チーム共に、最後まで意地を見せつけてくれる好ゲームであった。
 
  第1ピリオド、武庫川女大ボールからゲームはスタートする。一進一退の攻防が序盤から繰り広げられ、両チーム共に頑固たるディフェンスで得点を許さず、決め手を見付けることができない。突破口を切り開いたのは、交替直後に3Pシュートを決めた武庫川女大#15高村であった。小柄でありながらも、パフォーマンスの大きさは誰にも負けない彼女は、その後もアシストを決めチームを活気づけ、このピリオド16-11と武庫川女大リードで終了。
 
  第2ピリオド、波に乗る武庫川女大は、#10宮里、#14福家、#15高村のガード陣が代わる代わるにゲームをコントロールし、点差を広げていく。対する桜花大は、#12小松が得点を重ねていき、武庫川女大に食らい付く。
 
  第3ピリオド、なんとしてでも追いつきたい桜花大は、開始すぐに#7名木の3Pシュートが決まり、順調にスタートする。しかし、武庫川女大も手を緩めることをせず、#4山本、#8田代のシュートで、一時は16点差を付けると、桜花大はたまらずタイムアウト。この後、桜花大は冷静さを取り戻すことに成功し、一挙に巻き返しを始め、このピリオドを24-17と、じりじりと点差を縮め、武庫川女大の4点リードで最終ピリオドを迎えた。
 
  第4ピリオド、試合は更にヒートアップし始め、厳しい戦いになってきた。桜花大は#10羅の迫力あるリバウンドから、攻撃の糸口を見付けると、やっといつも通りの桜花大が戻ってきた。残り2分を切ると、得点は縮まっていき、桜花大#7名木のシュートで2点差、30秒前の#10羅のシュートででやっと振り出しになった。しかし、残り5.4秒で桜花大が痛恨のファウルをしてしまい、武庫川女大がタイム。武庫川女大は、勝ち越しの思いを込めて、残り1秒#8田代がシュートを放つが、ゴールを揺らすことができず、延長戦に突入した。
 
  延長、勝負の行方がわからなくなってきたこの戦い。武庫川女大は、#7篠原が3Pを決めると、桜花大はミスが目立ちはじめる。後がない桜花大は、ファウルゲームをはじめ粘るが追いつくことができなくなってきた。最後は武庫川女大#10宮里がフリースローを冷静に決め78-73で接戦を制した。

佐久間 典子 (日本学生バスケットボール連盟)

(C)Japan Collegiate Basketball Federation.
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