ゲームレポート
ボックススコア
開催場所: 国立代々木競技場第1体育館 Aコート
試合区分: No.127 男子 準々決勝
開催期日: 2004(H16)年12月02日(木) 主審: 木葉 一総
開始時間: 18:00 副審: 玉木 彰治


慶應義塾大

( 関東1位 )

101

 
22 -1st- 21
21 -2nd- 28
25 -3rd- 24
33 -4th- 16
 

89


青山学院大

( 関東8位 )

「第1シードは勝てない」。昨年も第1シードを飲み込んでしまったこのジンクス。そんなプレッシャーの中王者慶應大の迎える相手は、今年念願の関東1部昇格を決め波に乗る青学大。また波乱が起きるのか注目される中、試合が始まった。前半、スティールからの速攻で一気に流れを掴んだかに思えた慶應大に対し、青学大は#10岡田が大爆発。前半だけで27点の活躍で、青学大に6点のリードをもたらす。後半、諦めない慶應大は激しいディフェンスで相手に楽なシュートを打たせない。速攻などで次々と加点しついに逆転に成功する。青学大は#9梶原のシュートで食い下がるものの、勢いのついた慶應大を止められない。ファウルゲームに持ち込むが、慶應大は落ち着いて決めていく。101対89、第1シードとして真の力を見せつけた慶應大がジンクスを崩すと同時に、20年ぶりのベスト4入りを決めた。
 
  第1ピリオド開始早々、慶應大が仕掛ける。3連続の速攻などで得点。勢いに乗る。青学大も#4鈴木のジャンプシュートで喰らいつくが、慶應大#5石田が正確なシュートで得点を重ねる。しかし終盤、青学大は#10岡田の3Pで徐々に流れは青学大へ。
 
  第2ピリオドに入っても、互いに点を取り合う展開が続く。その中でも青学大#10岡田は、このピリオドだけで3P3本を含む14点の活躍。対する慶應大も#5石田、#9辻内のシュートで着実に加点。43対49、青学大6点リードで前半が終わる。
 
  第3ピリオド、慶應大は息の合ったプレイで追いつくも、連続でオフェンスファウルを取られてしまい波に乗れない。青学大は#7佐藤のインサイド、#9梶原のアウトサイドとバランスよく加点。73対68、青学大が5点リードして最終ピリオドへ。
 
  第4ピリオド、慶應大は高確率でシュートを決めていく。慶應大#5石田のジャンプシュートを皮切りに、一気に攻め込み逆転に成功する。青学大はシューターの#10岡田が慶應大ディフェンスの前に沈黙。追撃できない。残り1分30秒を過ぎ10点差。焦る青学大はファウルゲームに持ち込むが、慶應大はフリースローを落とさない。101対89、勝負どころで力をみせた慶應大が勝利を収めた。

山口 恭平 (日本学生バスケットボール連盟)

(C)Japan Collegiate Basketball Federation.
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