関西1位の大人科大と3位の関西外大の関西同士の対決は、終始どちらにも大きく流れが傾かないシーソーゲームとなった。大人科大は#4田實、#5玉井の2ガードが得点源となり、先に主導権を握る。しかし、ゴール下シュートを決め切れず、流れに乗ることができない。対する関西外大は、出だしこそリードを許したものの、一本ずつ決め返し、第3ピリオドでついに同点とする。そのまま最後まで良いムードで試合を進めた関西外大が、ラストプレーをものにし、49-47。関西外大は初の8強入りとなる大金星を挙げた。
第1ピリオド、大人科大は#4田實、#5玉井のミスマッチを活かし、インサイドで得点を重ねていく。また、堅い守りで失点を最小限にとどめる。対する関西外大は、オフェンスをシュートで終わることができず、我慢の時間帯となる。18-8、大人科大リードで第1ピリオド終了。
第2ピリオド、関西外大がディフェンスから立て直し、開始4分間、無得点に抑える。すると攻撃にもリズムが生まれ、じわじわと追い上げていく。対する大人科大は怒涛の追い上げに苦しむも、なんとかリードを守る。26-25で前半を折り返す。
第3ピリオド、どちらもなかなかシュートを決め切れず、重い試合展開となる。大人科大はゴール下で再三リバウンドを奪うも、ことごとくリングに嫌われる。一方、関西外大もファウルがかさみ、流れを掴むことができない。だが、ピリオド終了間際、関西外大#8金原から#4中西にロングパスが通り、速攻を決めると、さらに#8金原はドライブで自らも得点を挙げ、同点とする。37-37、勝負の行方は最終ピリオドへ。
第4ピリオド、関西外大は引き続き#8金原が果敢に攻め込み、ついに逆転、最大7点差にまでリードを広げる。対する大人科大も、#16栗原の3Pシュートで流れを引き寄せると、#19鬼頭も鋭いカッティングでレイアップを決める。どちらにも流れは傾かぬまま、一進一退の攻防が続く。そして、残り17秒同点の場面で、関西外大はスローインから#8金原と#11三矢がピック&ロール。ゴール下で受けた#11三矢がそのままゴールにねじ込み、49-47。関西外大が見事な逆転劇を演じ、初のベスト8に駒を進めた。
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