第61回全日本バスケットボール選手権大会のファイナルは、関東リーグを制した日本大とリーグでは日本大に2勝した慶應義塾大の注目の1戦。スクリーンをうまく使い攻撃する日本大に対し、#7岩下の高さを活かした攻撃で得点する慶應義塾大。気迫あふれるプレイの連続でインカレ決勝に相応しいゲーム内容であった。結果は95-85で日本大が6年ぶり12回目の優勝を遂げた。
第1ピリオド、#1種市のシュートから勢いづく日本大に対し、慶應義塾大はインサイドを攻めるがなかなか得点できない。慶應義塾大はタイムアウトをとった後、#4田上のシュートで反撃に転じると、日本大のミスに付け込み#7岩下が得点する。しかし、日本大も#15熊澤の3Pシュート、#21中村のリバウンドシュートなどリズム良く攻め続け、24-16と日本大リードで第1ピリオド終了。
第2ピリオド、均衡したゲームが繰り広げられ、得点差がなかなか動かない。慶應義塾大がオフェンスリバウンドから得点するも、日本大も気迫溢れるプレイで一歩も譲らない。終盤、#9篠山の3連続得点、#4栗原の3Pシュートで残り1分には10点差をつける。残り1秒には再び#4栗原の3Pシュートが決まり、47-34で第2ピリオド終了。
第3ピリオド、序盤、慶應義塾大は、#4田上のゴール下、#5小林のフリースローで点差を縮める。日本大のシュートミスが続くと、#16二ノ宮の3Pシュートでついに6点差。日本大はタイムアウトで立て直しを図ると、#15熊澤の速攻でオフェンスのリズムを取り戻す。さらに日本大は#9篠山のバスケットカウント、1on1からの連続得点で再び点差を開く。日本大が66-53と点差を引き戻して第3ピリオド終了。
第4ピリオド、お互い激しい攻防を繰り広げ、拮抗した展開が続く。時間がなくなってきた慶應義塾大はオールコートでプレッシャーをかけるも、日本大は冷静にオフェンスを展開する。さらに慶應義塾大はチームファウルが5つとなり苦しくなる。日本大はフリースローを確実に得点し、残り3分で82-67。終盤、慶應義塾大はファウルゲームにかけるも追いつくことができず、95-85で日本大が勝利した。
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