連覇を懸けた大体大と初優勝を狙う拓殖大の一戦は、最後までどちらが勝つか分からないシーソーゲームとなり、まさに決勝戦にふさわしい好ゲームであった。勝負の分かれ目は第4ピリオド。4点差を追いかける拓殖大は、#8小林が相手の速攻を強烈なブロックショットで阻止すると、逆に#14奥里が速攻を決め、流れが拓殖大へと傾く。同点のまま時間が過ぎるが、残り3分、拓殖大#6森・#8小林が連続ミドルシュートを決め、4点差をつける。大体大はこの点差を埋められず、ゲームセット。73-69で拓殖大が初優勝を飾った。
第1ピリオド、開始早々、拓殖大#11矢農が速攻を決め、流れを作る。だが、ディフェンスでファウルがかさんでしまい、相手にフリースローを与えてしまう。対する大体大は序盤こそ拓殖大に押されるものの、#8田上の3Pシュートをきっかけに立て直す。その後は確率良く点を取り、18-23、大体大一歩リードで第1ピリオド終了。
第2ピリオド、出だし拓殖大は#11矢農が連続得点を挙げ、反撃を開始する。さらに#6森、#9齊藤の思いきりの良いシュートが決まり、残り5分、ついに逆転に成功する。一方の大体大はターンオーバーが続き、なかなかシュートに持ち込むことができない。苦しい時間帯が続くも、終盤#10竹本が捨て身のバスケットカウントを奪い、食らいつく。41-36、今度は拓殖大リードで前半を折り返す。
第3ピリオド、大体大は#9藤井の強気なインサイドプレイでバスケットカウントを決め、再び逆転する。さらに途中出場の#11広倉が連続3Pシュートを沈め、じわじわと点差をつけていく。だが対する拓殖大も譲らず、#14奥里が確実に決め返す。55-59、大体大がリードし、勝負の行方は最終ピリオドへ。
第4ピリオド、拓殖大は#14奥里の逆速攻から流れをつかむと、そのままの勢いで逆転に成功する。対する大体大は追いかける展開となるも、思うようにシュートが決まらず、我慢の時間が続く。残り40秒、タイムアウトを要求し、ファウルゲームを仕掛ける。だが、最後は拓殖大#4小川がきっちりとフリースローを決め、試合終了。73-69、拓殖大が初優勝を飾った。
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