ゲームレポート
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開催場所: 国立代々木競技場第二体育館
試合区分: No.104 男子 1回戦
開催期日: 2008(H20)年11月29日(土) 主審: 津田 博夫
開始時間: 18:40 副審: 加川 真


青山学院大

( 関東1位 )

68

 
17 -1st- 12
5 -2nd- 12
23 -3rd- 15
23 -4th- 18
 

57


立命館大

( 関西3位 )

 関東1位であり優勝候補最筆頭の青山学院大と関西3位の立命館大の対戦。序盤から立命館大は#15田中を中心に気持ちの強さが現れたプレイで勇猛果敢に青山学院大を攻め立て、前半終了時点で24-22とまさかのリードを奪う。しかし第3ピリオド、青山学院大が#8荒尾の豪快な連続ダンクや#7渡邉の3Pシュートなどであれよあれよと得点し逆転、さらに10点差を奪い王者の貫禄をみせつける。立命館大は最後まで抵抗、#15田中の1on1や#5西原の3Pシュートなど随所で素晴らしいプレイで観客を沸かせたが大逆転劇はならなかった。結局68-57で青山学院大が苦しみながらも勝利し、2回戦へ駒を進めた。
 
   第1ピリオド、青山学院大は#7渡邉の針の穴に糸を通すようなアシスト、立命館大は#15田中のアイソレーションからの1on1でお互いその実力を遺憾なく発揮し、互角の勝負を繰り広げる。青山学院大は中盤に#8荒尾が2ファールでベンチに下がるが、終盤に立て続けに速攻を決めて17-12とリードを奪い、第1ピリオドを終了。
   
   第2ピリオド、青山学院大が外角シュートに精彩を欠き得点が停滞すると、それを尻目に立命館大は#16上妻のフックシュート、#7高田の飛び込みからのタップシュートなど昨年の覇者相手に物怖じしない積極的なプレイで17-16と肉薄する。青山学院大は大黒柱#8荒尾を再びコートに戻すも、不安定な攻撃ばかりが続き劣勢を打破できない。さらに立命館大は、#15田中の1on1から鮮やかなレイアップを連続で成功。22-19でとうとう逆転する。青山学院大は仕事人#5小林(高)が3Pシュートで同点にするが、その直後に再び#15田中のアシストを受け#5西原が得点し、24-22と立命館大が予想外ともいえるリードを奪って前半を折り返す。
   
   第3ピリオド、青山学院大はとにかくシュートが入らない。対する立命館大は、青山学院大の敷いたゾーンディフェンスを#15田中、#5西原の3Pシュートでいとも簡単に攻略し、優勢を保つ。しかし残り6分、#5小林(高)のロングレンジの3Pシュートを皮切りに流れは完全に青山学院大に。#8荒尾のバスケットカウント、#0橋本の意表をつくスティールから#8荒尾の鮮烈なダンクと続き、さらに再び#8荒尾が自らのスティールから強烈なダンクをお見舞いし、立命館の戦意を喪失させる。その後も#7渡邉が3Pシュートを沈め、またその#7渡邉の鮮やかなパスから#28辻がレイアップを決め、あっという間に10点差にまで上る。しかし、立命館大は粘り強いデイフェンスで嫌な時間帯を耐え忍ぶと#41大野が3Pシュートを終了間際に沈め、45-39と点差を6点にまで縮めて勝負は第4ピリオドへ。
   
   第4ピリオド、いきなり立命館大#5西原が3Pシュートを沈め45-42、番狂わせが否定できなくなる。しかし、#0橋本の強気な3Pシュートで青山学院大が息を吹き返すと、地力の差が出始め点差が再び開き始める。立命館大は#16上妻の力強いリバウンドからのインサイド、#5田中の思い切りの良い3Pシュートなど気持ちの強いプレイで簡単には諦めない。しかし、速攻こそ出ないものの華麗なパスワークや力強いリバウンドなど、らしさを取り戻した青山学院大がリードを守りきり、結局68-57と青山学院大が辛くも勝利、試合内容に不安が残るも2回戦進出を決めた。

川村 裕太郎 (全日本大学バスケットボール連盟)

(C)Japan Intercollegiate Basketball Federation.
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