ゲームレポート
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開催場所: 国立代々木競技場第一体育館 Aコート
試合区分: No.234 女子 5位決定戦
開催期日: 2006(H18)年11月25日(土) 主審: 宇田川 貴生
開始時間: 11:30 副審: 栗山 春美


山形大

( 東北1位 )

72

 
22 -1st- 22
14 -2nd- 14
17 -3rd- 12
19 -4th- 17
 

65


鹿屋体育大

( 九州1位 )

 前日の試合で38得点のエース勝倉を中心に今大会の台風の目となった山形大と、第2シードながらも苦戦の続く鹿屋体育大が5位決定戦で激突。序盤から予想通りの熱戦が続く。#6吉田のリバウンドと#11衛藤のパワープレイを中心に攻める鹿屋体育大に対し、山形大は組織的なバスケットを展開する。激しい点の取り合いから同点で前半を終えた両チームだが、後半に入ると鹿屋体育大が失速。シュートが落ちだした鹿屋体育大に対し徐々にリードを広げた山形大は第4ピリオド、守りに入らずに強気のゾーンディフェンスを仕掛ける。これを攻略できない鹿屋体育大は沈黙。72−65、勝負所を見逃さなかった山形大が、第5位という輝かしい成績を収めた。
 
  第1ピリオド序盤から激しいの点の取り合いが続く。山形大は#11坪谷のバスケットカウントで先制すると、その後も#12佐藤のパワープレイを中心にオフェンスを展開。対する鹿屋体育大も#11衛藤のミドルシュート、#6吉田のオフェンスリバウンドからの得点で対抗。両者一歩も譲らない。先に一歩抜け出したのは鹿屋体育大。#4内田を中心に高確率なアウトサイドシュートで3点リードを保つ。しかし第1ピリオド終了間際、ここまで沈黙の山形大#4勝倉の3Pシュートが決まり、22−22で第1ピリオド終了。
 
  第2ピリオド、ディフェンスから流れを掴みたい山形大はプレッシャーのあるディフェンスで鹿屋体育大のリズムを崩す。このまま一気にリードを奪いたい山形大だが、鹿屋体育大#11衛藤が立ちはだかる。体格を生かしたインサイドプレイと、巧みなアウトサイドシュートでチームを引っ張る。そして残り1分、粘る鹿屋体育大は#4内田の3Pシュートで再び同点に追いつく。36−36、一歩も譲らない両者の戦いは後半へ。
 
  第3ピリオド、山形大はインサイドへの徹底したダブルチームで鹿屋体育大#11衛藤を封じる。アウトサイドで攻めたい鹿屋体育大だが、前半好調だったアウトサイドシュートが決まらない。山形大は一気に流れを掴む。山形大は#7関内の3Pシュートで5点差にすると、残り2分には#11坪谷のパワフルなドライブで、ここまでで最大得点差の8点差をつける。ここでたまらず鹿屋体育大がタイムアウト。タイムアウト後、少しでも点差を縮めて第4ピリオドに繋げたい鹿屋体育大は#4内田が3Pシュートを決める。53−48、山形大が5点リードで第4ピリオドへ。
 
  第4ピリオドに入って先に仕掛けたのはリードする山形大。鹿屋体育大のアウトサイドの不調を見据えたゾーンディフェンス。この作戦がこの試合の勝負を決める。シュートの入らない鹿屋体育大は、焦りからディフェンスが機能しなくなる。山形大は#12佐藤のインサイド、#4勝倉のアウトサイドとバランス良く加点。なんとか流れを引き戻したい鹿屋体育大は、メンバーチェンジを駆使する。さらにはオールコートで激しいディフェンスを展開し、残り3分には6点差まで詰め寄るも、山形大は#4勝倉の華麗な1on1で流れを渡さない。そして山形大は残り1分、#4勝倉にディフェンスが寄ったのを利用してフリーを作った#7関内が、勝負を決定付ける3Pシュートを決める。鹿屋体育大も最後の意地を見せるがタイムアップ。72−65、山形大が持ち前の組織力で勝利した。

山口 恭平 (日本学生バスケットボール連盟)

(C)Japan Intercollegiate Basketball Federation.
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