男子 大会展望

Aブロック
  東海大学専修大学がベスト4進出をかけて対決することが予想される。
昨年の覇者、東海大学は圧倒的な強さで関東リーグを制し、今年も優勝候補の筆頭であろう。ゲームをコントロールするのは関東リーグMVPの#00石崎。彼の生み出す巧みなアシストから得点を量産する。ウイングには得点能力のあるシューター#7内海と成長著しいルーキー#24古川、インサイドには長身の#10井上や、ポストプレイに加えアウトサイドプレイもこなす#15竹内、さらにガード陣には卓越したハンドリングセンスを持つ#5阿部、#33西村を擁し、まさに穴のない布陣と言える。選手層の厚さを武器に2連覇を狙う。
専修大学は、抜群のシュート力でオフェンスの中心となる#32喜多川、落ち着いたゲームメイクと3Pシュートが武器の#1友利、リバウンドを量産する#28能登に期待がかかる。全敗となったリーグ戦の悪夢を払拭するためにもインカレにかける思いはひとしおだろう。
 明治大学はアウトサイドに#5山下、#9北向など良い選手が揃っており、3Pシュートが当たれば、今大会を混戦させること間違いない。


Bブロック
 様々な地区からの代表校が集まり、地域色豊かな組み合わせとなった。
青山学院大学は、昨年準優勝を収めながらも今季は関東リーグ終盤で苦しみ4位シード枠の出場となる。しかしながら、類まれなシュートセンスの持ち主#4岡田、スピーディーなゲームメイクで得点を量産する#6正中、抜群の運動能力で相手を翻弄する#11熊谷、リバウンドとブロックショットでゴール下を制する#12荒尾など能力の高い選手を擁しており、優勝する力は充分にある。持ち味の走り勝つゲームで前年のリベンジを狙う。
1部昇格一年目を5位で終えた早稲田大学、その中心となるのは、鋭いドライブと3Pシュートで得点を量産する#4岩隈、オールラウンドな活躍で早稲田大学の得点源となる#9近森だ。センター不在の穴をカバーできるかが鍵になるだろう。
 伝統的な強さのある中央大学にも注目だ。関東2部リーグ得点王の#14小野や、シュートセンスに加え爆発力を持ち合わせる#12富田らを中心に、ベスト8、更には5年ぶりのベスト4進出を目指す。
 京都産業大学は、驚異的な得点力を持つ#4濱田、圧倒的な高さでリバウンドとブロックショットを量産するセンター#9菅谷を中心に、爆発的なオフェンス力で関西地区3冠を成し遂げた実力を持つ。打倒関東で上位進出を目指す。
 東海地区を制した浜松大学は、206cmのセンター#21 ママドゥを軸に高さを補強してきた。東海リーグの得点・リバウンドの2冠王#21ママドゥが、関東勢相手にどれほどの活躍を見せるかに注目したい。


Cブロック
 関東勢がひしめき合う中、日本大学が頭一つ抜け出ていると言えるだろう。
 日本大学は春の関東トーナメントを制しており、その実力は侮れない。絶対的な得点能力を持つ関東リーグ得点王の#4菊地、堅実なゲームメイクをする#6齋藤、206cmの大黒柱#5太田らを中心に安定した強さを見せる。
 今シーズン不調の続く日本体育大学の中心となるのは、得点力を兼ね備えるガード#3八坂、入りだしたら止まらないシューター#27眞庭、インサイドの#15宮村(徹)ら下級生である。アウトサイドシュートが不調のとき、いかにして上手くオフェンスできるかが鍵になるだろう。
 大東文化大学は、鋭いドライブだけでなく3Pシュートも打て、爆発力のあるガード#5竹野、ウイングには高い身体能力をもつ#8高橋、安定感のある#4金城がおり、選手層が厚い。これにインサイドの活躍が加われば、上位進出も見えてくる。


Dブロック
 慶應義塾大学法政大学筑波大学拓殖大学の関東地区4大学が集まる激戦ブロックとなった。 
関東リーグでは惜しくも準優勝に終わった慶應義塾大学だが、その実力は誰もが認めるところである。ずば抜けた得点能力を持つオールラウンダー#4酒井、驚異的な高さでゴール下を支配しリバウンド、ブロックショットを連発する#7竹内(公)の4年生コンビは強力である。さらに爆発力のあるルーキー#21小林が加わり得点力がアップした。また、#7竹内(公)のリバウンド力によって、周りの選手は思い切って走ることができると共に、安心してシュートを放つことができ、慶應義塾大学得意のハイペースな展開に持ち込むことができる。これにガード陣の奮闘が加われば、怖いものなしだろう。
今シーズン好不調の波の激しい法政大学、しかしながら個々の能力は非常に高く、上位争いに加わる力を持つ。爆発的なオフェンス力とリバウンドでチームを先導する#3高久、パワープレイとアウトサイドシュートを兼ね備える#5神津、さらにアウトサイドには#13深尾や#23信平など実力者が揃っている。関東リーグでは7位と低迷したものの、持ち前のトーナメントでの強さを発揮し上位進出を狙う。
 関東2部リーグを制し勢いのある筑波大学は、伝統のチームディフェンスにオフェンス力が加わった。ディフェンスからリズムを掴むと、トランジションの速いバスケットで大量得点を挙げる。さらに苦しい展開になると#4小松が安定した活躍でチームを救う。また、スタメンガードとして経験を積んだ#9吉田を中心にチーム一丸となり、昨年果たせなかったベスト8、さらにはそれ以上を狙う。
 拓殖大学の核となるのは、大学界屈指の技巧派センター#10長谷川である。#10長谷川のアシストを起点に#7宇田、#11寒竹が高い身体能力で相手を圧倒する。個々の力を安定して発揮できれば、今大会のダークホースとなり得るだろう。


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