ゲームレポート
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開催場所: 国立代々木競技場第一体育館 Bコート
試合区分: No.218 女子 2回戦
開催期日: 2006(H18)年11月21日(火) 主審: 飯塚 勝
開始時間: 10:20 副審: 宇田津 浩史


山形大

( 東北1位 )

76

 
22 -1st- 26
16 -2nd- 12
16 -3rd- 16
22 -4th- 18
 

72


拓殖大

( 関東3位 )

東北地区1位の山形大と関東地区3位の拓殖大の対戦、高さで劣る山形大だが、優勝争いを有力視される拓殖大と互角の戦いを展開した。山形大#12佐藤がチームの要である拓殖大#10趙をしっかり抑え、山形大#7関内の3Pシュートも当たり出し、さらに拓殖大#6藤本がファウルアウトするなど、拓殖大にとっては苦しい展開となった。拓殖大#10趙が得点できない分、#5久手堅がいいところでシュートを決める。最後までお互いにリードを許さないゲーム展開。粘りを見せる拓殖大だったが、ファウルが込み、相手にフリースローのチャンスを与えてしまう。山形大はフリースローをしっかり決めていき、最終的には76-72で山形大が接戦の末勝利を収めた。これで山形大のベスト8が決定し、全日本選手権の出場権を得た。山形大は23日第1試合で次の日本体育大と日本女子体育大の勝者と対戦することになる。
 
   第1ピリオド、開始直後に拓殖大#5久手堅がバスケットカウントを決め、その後も連続して得点を重ねていく。山形大は#11坪谷がアシストパスを連発。それに合わせて周りの選手たちが得点していく。残り7分、山形大のディフェンスが冴え、拓殖大は中にボールを入れるが攻めあぐねる。拓殖大は山形大にリードを許してしまう。しかし、拓殖大はスティールからの速攻で#9林田が3Pシュートをリングに沈め、続いて#5久手堅も3Pシュートなどを決めて26-22と拓殖大がリードして終了。
 
   第2ピリオド、両者一進一退の攻防が続く。自分たちのやりたいオフェンスを展開できない拓殖大は残り5分24秒、大きくメンバーチェンジする。拓殖大はゾーンディフェンスを敷くが、山形大の3Pシュートが当たり出し、なかなかリズムをつかめない。山形大#10北野の3Pシュートで同点とする。38-38で前半を折り返す。このピリオド、山形大は16得点のうちの12点が3Pシュートによるものだった。
 
   第3ピリオド、拓殖大はメンバーをスタートに戻す。拓殖大は何度も山形大にオフェンスリバウンドを奪われ、オフェンスの機会を得ることが出来ない。残り3分40秒、拓殖大#6藤本が4つ目のファウルを犯してしまう。山形大#7関内の3Pシュートで逆転するが、拓殖大も#13星が強気のドライブでファウルをもらい、2本のフリースローをしっかり決めて54-54の同点として最終ピリオドへ。
 
   第4ピリオド、中盤から拓殖大はディフェンスで頑張りをみせ、相手の24秒オーバータイム、5秒オーバータイムを誘い出す。拓殖大#5久手堅が綺麗にミドルシュートを連続して決めていく。ここでなんとか山形大を離したい拓殖大。しかし山形大もオフェンスリバウンドを頑張り粘りをみせ、なかなか点差は開かない。今日11本ものアシストパスを繰り出した山形大#11坪谷のパスから#7関内の3Pシュートで逆転。ここで再び拓殖大#5久手堅が巧みな1on1でバスケットカウントを決める。だが3分40秒、拓殖大#6藤本が痛恨のファウルアウト。終盤、拓殖大のファウルが続き、山形大はフリースローを確実に決めていき6点差に。最後まで諦めず、拓殖大#9林田が鋭いドライブで4点差とするが無情にも試合終了のブザーが鳴り響き、76-72で山形大が勝利した。

江尻 志乃 (日本学生バスケットボール連盟)

(C)Japan Intercollegiate Basketball Federation.
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