■Aブロック
　 このブロックは筑波大学、白鴎大学、桜花学園大学を中心とした戦いが予想される。筑波大学は昨年に続く関東リーグ2連覇を果たし、インカレでも上位進出の最有力校と言えるだろう。リーグ戦最優秀選手、得点王に輝いた#12櫻田は素晴らしいシュートセンスを持ち、さらに常に先頭を切って走るアグレッシヴなプレイスタイルでチームに勢いを与える。また、キャプテン#4加藤を中心に確実に力をつけた4年生がチームを引っ張る。さらにルーキー#13有明の積極的な1on1にも注目したい。白鴎大学はリーグ戦では奮わなかったものの、実力は十分に秘めており、上位進出を狙っている。#5花田裕香をオフェンスの中心とし、アップテンポなゲームを見せてくれるだろう。両校がぶつかるであろう2回戦は注目すべき試合となりそうだ。一方の桜花学園大学は国際大会でさらなる経験を積んだ#7名木や#11水木を中心として全員がオールラウンドなプレイをこなす。力強いインサイドプレイやドライブが魅力である。また、#12野中も強気なパスでチームの多彩なオフェンスを支えており、注目したい選手の一人である。

■Bブロック
　関東勢がひしめくBブロックは、実力がありながらも、今年度無冠の日本体育大学がこの大会に全てを賭け優勝を狙う。スピーディーな流れでゲームをコントロールする#6吉田、的確な3Pシュートでゴールを射抜く#5松尾、ゴール下で得点を量産する#13石川がチームを勝利へと導く。他にも、能力の高い選手が揃っており、交代しても戦力が劣ることはない。昨年度の雪辱を果たし、王座奪回となるか。そして、このブロックの8シード校となるのは松蔭大学である。中でも関東リーグで2年連続3ポイント王を受賞している#8関根や得点ランキングで1･2位を争う実力を持つ#5山西を中心にオフェンスが展開される。また、全体としてもシュート率が高く、隙を見せるとすかさずシュートを決めてくる。高さがない分、シュートが落ちた時のリバウンドやディフェンスが勝負の鍵となるだろう。また、粘り強いディフェンスやアグレッシヴなオフェンスを得意とする#4宮本が率いる早稲田大学と高さを生かしたプレイスタイルでスピード感のあるバスケットを展開する拓殖大学が、このブロックで波乱を起こしてくれるだろう。

■Cブロック
　鹿屋体育大学は今年度女子選抜大会優勝、インカレ2年連続ベスト4と近年好調な成績を収めている。昨年の主力選手がほぼ残っており、チーム力は衰えていない。チームの司令塔である#4平田、得点源である#7永石、#9長谷川の3人はU-24女子日本代表にも選ばれ、さらに成長している。どのポジションからでも得点できるオフェンス力は全国レベルに違いない。チームの平均身長はそれほど高くないがリバウンドのとれるチームである。念願のインカレ優勝を目指し勝ち上がってくるだろう。立命館大学は、今年が勝負の年である。スピードと勝負強さを兼ね備えた選手が多く、観客を楽しませるバスケットを展開してくれるだろう。#4長滝、#5坂木、#7森岡(園)のそれぞれ違うリズムからの個性溢れるプレイ、攻守共に安定感抜群の#8前田、そしてチームの守護神・昨年より更に成長を遂げている#6吉田のプレイに注目である。今年、西日本大会では、3回戦で鹿屋体育大学と対戦し、惜しくも破れた立命館大学。リベンジを果たすべく、闘志を燃やしているに違いない。このブロックでは、関東女子リーグで1部に昇格した東京学芸大学が旋風を巻き起こしてくれるだろう。また、愛媛女子短期大学や東北学院大学の戦いに期待したい。

■Dブロック
　第2シードは関西女王奪還を果たした大阪人間科学大学。注目はリーグ戦で数多くの個人賞タイトルを受賞したエース#14佐藤である。パワー溢れるインサイドは他のプレイヤーを寄せ付けない。アグレッシヴなプレイが持ち味の#11田實とのコンビネーションプレイは抜群である。また、3Pシュートが武器の#7畑中美保、高い得点力を誇る#10村田、シックスマンとして活躍する#15梅澤など、昨年度からの顔ぶれ新たに、目指すのはインカレ優勝であろう。下級生主体となったチームをまとめ上げる大黒柱#4中谷にも注目だ。関西3位、大阪体育大学は、ディフェンスからリズムを作る伝統的なバスケットを見せてくれるだろう。攻撃的に攻めていく#10渡辺、高いシュート力を誇る#6三根、2年生らが中心となってゲームを組み立てる。若さをプラスし、勢い溢れる大阪体育大学の可能性は無限大である。昨年度初戦敗退の悔しさをバネにし、上位目指して駆け上がるに違いない。その他にも、国際試合を経験した#15森川のいる日本女子体育大学、チーム一丸となって勝ち進みたい東京女子体育大学や武庫川女子大学などが揃い、熾烈な戦いを繰り広げられることが予想される。